乙長野郷は、波佐見町の南地区のほぼ中央に位置し、その昔、鴻(コウノトリ)が棲みついていたことから鴻ノ巣山(現鴻ノ巣公園)と言われるようになった伝説があります。
郷内には、特に史跡・伝統芸能等はありませんが、旧下波佐見村時代から南地区の中心街であり、旧役場や農協、小中学校、高校、郵便局、駐在所等の公共施設はもとより、様々な商店が建ち並んで大変にぎわっていました。
郷の鎮守である「六所宮大権現」は、農村環境改善センターの後方にある公民館内に拝殿を奉り、祠は裏にあり、毎年、夏の献灯祭での奉納演芸や秋の乙宮日祭(兼戦没者慰霊祭)を執り行っています。
また、今年は2年に一度開催の「乙長野郷民10時間ソフトボール大会」を鴻ノ巣グラウンドで開催しました。町道を境に東西に分け、「交通安全」と「火の用心」チームで戦います。
ちなみに、郷には「火の用心 子供会活動」があり、毎年末に子どもたちが火の用心を呼びかけ、元気な掛け声に喚起され、30年近くも無火災を守っています。このように年末年始の特別警戒運動の時期に合ったチーム名です。
試合は、朝7時に打ち上げ花火と同時に開始し、珍プレー・好プレーが続出する度に大きな笑いと歓声が沸きあがります。
その他、観衆を釘付けにするほどの豪華景品が百数十点用意され、それを狙って、クイズや多様なゲームでは更に盛り上がります。会場には景品を寄贈していただいた事業所、商店の一覧表を掲出して御披露しています。
昼食には婦人会の皆さんが温かい豚汁を準備され、老いも若きも楽しい晩秋のひと時を過ごします。
このような活動から、郷民の親睦と融和を深め、さらに活力ある住みよい郷づくりに努めたいと思っています。 |