野々川郷は波佐見町の北東部に位置し、佐賀県武雄市と有田町に隣接する県境の地区です。標高447mの神六山を背に、南側に開けた傾斜地帯に広がる緑豊かな茶畑と田園のささやかな中にも活気に満ちた明るい農村集落を形成しています。
地区の中央を県道波佐見・山内線(104号)が通っており、それを横断するように西九州自動車道、地区内には町道西ノ谷線、村線、田別当線など縦横に走っています。
車社会の現在では、どこへ行くにも大変便利な所です。
また、神六山公園やダム公園があり、ハイキングや山菜取り、グラウンドゴルフや子どもたちの遠足などでも賑わっています。
特に神六山公園は、その昔、郷村記にも記録があり、「この岳、この辺の高山にして、平地より高さ八町ほどの野岳なり、絶頂に登れば佐賀、平戸、五島、当領、内海、外海、その外隣国眼下に見、絶景の地なり」と書かれています。視界は広く、望遠の素晴らしい山として知られ、四季を通して登山者に人気の名所になっています。
野々川郷は、町内ではお茶の産地としても知られており、町内産茶の大半が野々川で生産されています。お茶摘みも昔と違い、今では乗用茶摘み機での作業が見られるようになりました。
8月16日には、郷土芸能である野々川浮立が行われます。昔は青年団が主体となって行い、今は小中学生が受け継いでいますが、子ども達も年々減っています。今後も浮立を絶やさないために、郷民一体となって守っていきます。
9月には、壮年会が行う月見会があり、これも郷のイベントの一つになっています。地区外からのお客さんも多く、美しい満月の下で酌み交わす酒は格別の味です。
この素晴らしい野々川郷を誇りに思います。是非、お越しください。 |