波佐見町の南西部に位置する協和郷は、南地区では大きな自治会になりました。
終戦後、私が子どもの頃は下波佐見村丙長野郷と呼ばれ、40戸余りの最も小さな農家集落でした。 昭和30年頃、郷民の強い要望により、協和郷に改称され、昭和41年には温泉センターが開業し、それに併せ周辺には民宿や旅館、飲食店等、温泉商店街が形成され当時は大変賑わっていました。
水田地帯だった所が商店街や住宅地になり、水が要らなくなった池を埋め立て、その上に今の公民館が建てられました。昭和55年3月の当時は、90戸で370余名でした。その後も協和団地や病院、住宅アパート等が増え続け、今に至っています。
平成18年6月に温泉センターは廃止になり、良いお湯だっただけに郷民には大変惜しまれていましたが、町の支援による新泉源掘削で、新しく素晴らしいお湯が湧き上がっています。地元の建設会社を中心に新しく会社が設立され、今年の秋には待望の「はさみ温泉」が完成する予定です。既に隣接地には「陶農レストラン」が開業され、大変好評です。
地域の活動ですが、郷民の親睦と明るい豊かな街づくりをモットーに取り組んでいます。町内の色々な大会への参加は勿論の事、水神宮や幸天宮の夏祭り、各班別演芸大会、郷民運動会、子どもと老人の集い、春夏秋のグラウンドゴルフ大会には、夏休みの子どもたちも参加して賑わいます。大世帯になりましたが、以前と変わらず多くの方が参加しています。
協和には、昔から続いている浮立があります。水神宮の祭日年2回、幸天宮夏祭り、神待祭等で奉納され、保存会は小学生から老人会までの18名と婦人部の綾竹踊り約25名です。今後も後継者育成に務め、永く保存していきたいと思います。今まで地域のために尽力された先輩方に感謝し、微力ながらも精一杯務めたいと思います。 |