甲長野郷は波佐見町の西端で、境界の一部は佐世保市と連なっています。南北にまたがる丘陵により東と西に区画され、その東側を長野、西側を長原と言っています。
周囲は、緑なす山に囲まれ、環境の美化と郷民融和のため、45年前から町有林と郷有林の育林に取り組んできました。現在では、先輩方の努力によって緑深き深山をなしています。大雨や干ばつの自然災害から守り、大気汚染の浄化など環境保全にも役立ち、保安林としても機能を果たしています。そこを源とする長野川の流域と長原の2つの谷に広がる米、麦、大豆を中心作物とする農業主体の甲長野郷です。
以前は、集会場へ行くのにも車の通らない狭い道を行き来していましたが、昭和50年の圃場整備で道路網が整備され、両地区の往来が難なく可能になりました。また、皿山~長野線や長野~稗木場を結ぶ道路が高規格道路として整備され、交通量も増加してきました。
年間行事は春の慰霊祭、神事の後に郷民こぞってグラウンドゴルフ大会、終了後に直会。夏祭りは小学生、各班別の踊り、カラオケなどで賑わいます。秋には、甲長野郷鎮守の地蔵様祭りです。神事の後にはグラウンドゴルフ大会、また、2年に一回の運動会を行っています。
町民運動会では、見事躍進賞に輝き、二度とないことだと皆で喜びました。少数精鋭で一致団結できた賜物だと思います。
甲長野郷は、昔から純朴従順で人情に厚いとされ、少なからず私たちもそれを自負しています。温故知新「感謝と思いやりの精神でわが郷を美しく」を指標として、甲長野郷の全員もお互いに仲良くし合い、助け合い、世のため人のために努力したいものです。 |