近年戸数的にはほとんど変わりがなく、地域の活動も円滑に運んでいます。
年間の行事も大小多数あり、主なものは5月のホタル祭り、8月の夏祭り、9月の敬老運動会、10月の秋祭り、新春グラウンドゴルフ大会、鬼火焚きなど多彩に行っています。
昔からの知り合いばかりということもあって、何れの行事や活動にも老若男女参加者は多くとても賑わい、上組で行われる5月のホタル祭りは、地域の家庭から手作りのバザーの出し物があり、それを目当てに最近では遠くからの来客もあります。この時期、川内川の清流には幾数ものホタルが飛び交い、最盛期には乱舞するホタルの中を歩くと、幻想的な世界にいるような気分になります。
また、代々受け継がれてきた行事も盛んで、いつの時代(400~500年前と言われている)に始まったのか今となっては知る人もいませんが、毎年9月の始めに行われる「薬師様祭り」には郷出身者の方も多数見え、郷民と盃を交えながら旧交を暖める一日となります。
県道川棚・有田線沿い米の山バス停そばには、その昔黒髪山に出没する「大蛇」を退治した強弓の使い手、源為朝が腰掛けたといわれる「為朝の腰掛け石」があり、訪れる人たちは遠い平安の世に思いを馳せることでしょう。
その他、田舎には珍しい「正一位稲荷様」や歴史を物語る「銅山跡」など、貴重な遺跡も存在します。
最近では、川内地域資源を守る会や郷内各団体による地域おこし活動も盛んに行われるようになり、郷民意識も相まって川内郷自体大きく変貌しようとしています。 |